台北見聞録② 九份

台北市内から車で約40分の台湾北部の町、九份へ。かつてこの地には9世帯しか住んでおらず、物を買うのにいつも「9つ分」と言っていたことから「九份」名付けられたとの説がある。

1890年、偶然金鉱が発見されたことで徐々に町が発展。日本統治時代に全盛期を迎えた。歌手の一青窈さんの父親は九份の元金鉱主。

金鉱が枯渇、閉山されてからは町が衰退していったが、1989年に映画「非情城市」のロケに使われたことがきっかけで再び脚光を浴びるようになった。町おこしとして観光化に取り組み、現在は、街路(基山街・豎崎路など)に茶藝館や土産物屋などがずらりと並ぶ賑やかな観光地となっている。

日本では2001年に公開された宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになった町として紹介される。宮崎監督はインスピレーションを救め台湾南部から北部への旅をされ、九份にも足を運ばれたとのこと。宮崎監督が入られた「阿妹茶酒館」に立ち寄り、宮崎監督が座ったといわれている席に座ってみた。「カオナシ」や「坊」のモデルになったお面が見える。

  

また台湾に訪れる機会があれば必ず立ち寄りたい情緒ある場所である。

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