打つ手は無限

打つ手は無限
すばらしい名画よりも、
とてもすてきな宝石よりも、
もっともっと大切なものを
私は持っている。
どんな時でも、
どんな苦しい場合でも、
愚痴を言わない。
参ったと泣きごとを言わない。
何か方法はないだろうか、
何か方法はあるはずだ。
周囲を見回してみよう。
いろんな角度から眺めてみよう。
人の知恵も借りてみよう。
必ず何とかなるものである。
なぜなら、
打つ手は常に無限であるからだ。

千葉県の実業家「滝口長太郎」氏の名句である。滝口長太郎氏は、貧乏漁師の息子で、学歴も資金もなく仕事を始め実業家となった。昭和15年、21歳のとき肺結核に侵され、32歳で起業してからは信頼していた社員から一億円使い込みをされるなど絶対絶命の窮地に追い込まれること数々。しかし、愚痴や不平不満、泣き言を聞いた人は全くいなかったという。そういった何年間に渡る体験からにじみ出た自身との対話やつぶやきからこの名句が出来上がったと言われる。

数々のピンチに見舞われても「なぁに、打つ手は無限だ。必ず何とかなる!」と口にしていると、思わぬ妙案に恵まれ、気づきを実行に移すと必ず道は開けたとのこと。

「明朗な考え方」、「常識を捨てる」、「視点を変える」ことが『打つ手は無限』の境地に至る最短距離である。う~ん深いい!

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