尻抜け

子どもの頃、戸を開けっ放しにして閉めないと母親から「尻抜け!」とよく叱られたものです。

先日温泉に行ったときのこと、脱衣所からお風呂、お風呂から脱衣所に行くとき、扉を閉めない人の多さに驚きました。
その日は約30分間湯船に浸かって見ていましたが、「扉を閉めて下さい」と張り紙がしてあるにもかかわらず、最後まできちんと閉めない人が6割以上もいました。

「尻抜け」とは、
①見たり聞いたりしたことをすぐ忘れてしまうこと。また、その人。
②物事の結末がきちんとしていないこと。しめくくりのないこと。
③結果に手抜かりのあること。

こういう人は一事が万事こんな調子なのでしょう。
「下種の一寸 のろまの三寸 バカの開けっ放し」という諺もありますが、開けたら閉める、使ったら片付ける、借りたら返す、席を立ったらイスを入れる、やられたらやり返す(これは違う!)…当たり前のことが当たり前にちゃんとできる人でありたいものです。

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