星野えん歌

山口県周防大島町(旧東和町)出身の作詞家星野哲郎さんが11月15日に亡くなられた。

星野さんは、高等商船学校を卒業まであと半年という時、肺結核を患い故郷で静養。その後、復調され遠洋漁業の船乗りとして夢を叶えた24歳のとき腎臓結核を患い寝たきりの生活となり、二度と海に出られなくなりました。この挫折から星野さんの作詞家人生がスタートしました。

星野さんが手掛けた曲は、「三百六十五歩のマーチ」、「函館の人」、「昔の人の名前で出ています」、「兄弟船」など、未発表を含めると6,000曲以上にものぼると言われています。

星野さんは自身の作詞した歌を「えん歌」称していました。「演歌」の「えん」は「演」だけでなく「艶」、「縁」、「宴」、「援」、「塩」、「遠」など人の様々な想いを込めているからだそうです。「星野えん歌」と言われる所以です。

船乗りへの見果てぬ夢を追い続けたまま、永遠に続く航海に旅立たれた星野さんに合掌。享年85歳。

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