周防橋立 象鼻ケ岬

山口県光市室積。周防灘に突き出した半島は両側に青い海を抱き、半島の先端は天橋立になぞらえて「周防橋立 象鼻ケ岬」と称される。岬に茂る峨嵋山(がびさん)は海沿いの景観と国指定天然記念物の暖帯林樹林を楽しめる散策コースがある。岬の突端の灯台は山口県で最初に設置され、優美さをそえている。

岬の先端部には、アヘン戦争に端を発する国際情勢の緊張に伴い、長州藩が江戸末期に沿岸の防備のために築いた「室積台場(通称 女台場)」が残されている。

また、岬の突端の灯台のすぐ近くにある「大師堂」は、1210年余年前、弘法大師が唐から帰朝のおり、七日七夜の護摩供養の後、浄水で身を清め、自像を刻み、さらに一個の自然石に厨子を彫られたという霊場である。境内には、弘法大師像や御手洗観音などがある。

23歳までこの室積で過ごし、小学校の遠足で必ず訪れた象鼻ケ岬だったが、大人になって来て見ると、幼少時代から変わらぬ自然が残り、歴史ある場所に、生まれ育った街の素晴らしさを再確認することが出来た。

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