拍手獺祭(だっさい)

11月17日、ボジョレーヌーボーが解禁。今やワインは世界中で飲まれている。ワインはフランスのナポレオン三世によって、ウイスキーは7つの海を制覇したイギリスによって世界中に広まったと言われている。

日本酒は近年消費低迷が続き、蔵元数の減少、蔵出し量が減少傾向にある。そんな中、日本を飛び出し、ニューヨークで大ブレーク中の日本酒『獺祭(だっさい)』。アメリカだけでなく、フランス、イギリスデンマークなど世界16ヵ国でも販売している。

今回、蔵元である「旭酒造株式会社」の桜井社長の講演会に参加。テーマは、「ピンチはチャンス!」。

山口県岩国市周東町にある「旭酒造株式会社」は、以前『旭富士』の銘柄を製造・販売していたが、県内シェアが伸びず「値引き」、「景品」で対抗するが伸びず。地ビールの製造・販売にも参入し、多額の損失を生じ、杜氏からも見放される。これを機に社長と社員で酒造りを始め『獺祭』が誕生。職人気質の杜氏が造らないことで、ニーズにあった酒造りが可能になったという。

酒造りに使われる米は、日本酒醸造に最適とされる「山田錦」。独自のルートを開拓され、その中でも「特A地区」とランク付けされている兵庫県加東市藤田地区の「山田錦」を使用。144時間かけて精米することで、すっきりと洗練した味が仕上がる。

桜井社長は、「製造酒の1割を輸出しているが、5割に伸ばしたい」という。世界を制する日本酒は、山奥の小さな酒蔵「旭酒造株式会社」の山口県を代表するお酒、『獺祭』か?

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