食事の所作②

倫理法人会の富士高原研究所では、食事を口に運んだ後は、箸置きに箸を置きます。これは、食事の作法は品位の基盤が作られるとの考えからです。最近、茶碗をテーブルに置いたまま片手で食事したり、肘をテーブについたまま食事する人を多く見ます。食事の所作が出来ていない人の共通点は、家族で食事をする機会が少なく、家庭で箸の持ち方や食事の姿勢を教わったことがないようです。

美しい食事の仕方の基本は、「右手で器を取る」。ということは、器を取るときには必ず箸は箸置きか器の上に置いてあるということです。
「器を右手で取る⇒左に持ち替える⇒右手で箸を取る。⇒食べる⇒箸を置く⇒器を右手に持ち替える⇒器を置く」この流れが出来れば器を箸で寄せる(寄せ箸)をすることもないし、テーブルに食事をこぼすこともありません。
また、一口食べるごとに箸を置くことで早食いの防止にもつながります。

食事するときが一番その人の「質」が表れますので、「右手で器を取る」という基本を頭に入れておきましょう。

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