春海鉄道橋

豊洲地区は20世紀後半まで、石川島播磨重工業など工業地として発展したが、現在は、再開発や区画整理により、オフィスビル、商業施設、マンションの建設により急激に進化を遂げている地区である。

そんな近代的な建物が立ち並ぶ中、時が止まったかのように晴海運河に架かる赤サビた東京都港湾局専用線晴海線の「春海鉄道橋」が残る。

東京都港湾局専用線は港湾に出入りする貨物を運搬する専用線で、深川線、豊洲物揚場線、晴海線の三線路群に分けられる。「春海鉄道橋」のある晴海線は、1957年12月に深川線分岐-晴海埠頭で開通、1989年2月に廃止となった。この晴海線の廃止により東京都港湾局専用線は全て姿を消すことになる。

廃線から22年。現代的な建物とレトロな建造物のアンバランス差が渋い味わいを出している。

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