心を整える

貧乏な家庭に育ち、両親は不仲。一人っ子だが、カギっ子。甘やかされた記憶は全くなし。小遣いももらった記憶なし。祖父母は、大きくなったらグレるのではと心配していたらしいが、本人にその気なし。なぜだかわからないが、常に冷静で、自分を見失うことがなかった。これまで劣等感をバネに生きてきたBlackなのです。

今回紹介したいのは、『心を整える。-勝利をたぐり寄せるための56の習慣-』(長谷部誠著・幻冬舎)。同氏は、藤枝東高校時代フィジカル面が弱過ぎるとの評価だったが、卒業と同時に浦和レッズに入団。2008年1月からドイツ・ブンデスリーガのVfLヴォルフスブルグに移籍。日本代表として出場したFIFAワールドカップ・南アフリカ大会ではゲームキャプテンを任された。2014年W杯ブラジル大会アジア予選でもキャプテンとしてチームを引っ張っている。

本書では、当初プロサッカー選手として評価が低かった同氏が、ここまで登りつめたスキルと概念が紹介されている。
05 マイナス発言は自分を後退させる。
06 恨み貯金はしない。
14 苦しいことには真っ向から立ち向かう。
21 偏見を持たず、まず好きになってみる。
31 勇気を持って震源すべきときもある。
33 読書は自分の考えを進化させてくれる
38 遅刻が努力を活用する。
44 他人の失敗を自分の教訓にする。
47 迷ったときこそ、難しい道を選ぶ。
54 感謝は自分の成長につながる。

当たり前のことしか書かれていないが、この当たり前のことができない。プロ選手の著書としてはインパクトに欠けるかもしれないが、長谷部選手の爽やかさそのままが書かれている。印税は全額「東日本大震災」支援のため寄付されるということもあり、是非一冊ご購入を!

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