深沈厚重(しんちんこうじゅう)

新しい日本のリーダーに野田佳彦氏が選出された。ここ5年間で6人目となる総理大臣である。政権交代後、総理の言葉の軽さが顕著になったと感じている。

組織の上に立つ者(リーダー)の資質とはどういうものか?中国・明代の哲学者「呂 新吾」(ドドスコの「楽 しんご」ではない)の著書『呻吟語』にその答えがある。

1.深沈厚重(しんちんこうじゅう)是第一等素資質
リーダーとして一番重要な資質とは、どっしりと構え、物事に動じない重みを持ち、かつ私利私欲を抑えた公平無私な人格者でなければならない。

2.磊落豪遊(らいらくごうゆう)是第二等資質
二番目は、太っ腹で豪快、細かいことを気にしない人物。

3.聡明才弁(そうめいさいべん)是第三等資質
三番目に、頭が良くて才があり、弁舌が立つ人物で、リーダーに要求される資質の中では一番優先順位が低いものでしかないという。

現代社会の荒廃は、「第三等の資質」だけを持ち合わせたリーダーが選ばれていることにあると思う。新しい日本のリーダーは、「第一等の資質」を備えたリーダーであることを期待する。

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