脚下照顧

お寺の玄関やお手洗いでよく目にする「脚下照顧」。
「履物をそろえましょう」という意味で使われていますが、本来は、「自分の足元(我が身・我が心)をしっかりと見つめよう」という意味です。

『道元禅師からのメッセージ』の6番目に書かれている言葉。
「はきものをそろえる」
はきものをそろえると心もそろう
心がそろうとはきものがそろう
ぬぐときにそろえておくと
はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら
だまってそろえておいてあげよう
そうすればきっと
世界中のひとの心もそろうでしょう

脱いだ履物を見れば、生活態度や程度がよくわかるものです。
心のあり方はこのように生活の中に形として現れるものです。

こんなのどうでしょう?
「いすをいれる」
いすをいれると心もそろう
心がそろうといすをいれる
たつときにいれておくと
すわるときに心がみだれない
だれかがだしておいたら
だまっていれてあげよう
そうすればきっと
世界中のひとの心もそろうでしょう

些細なことですが、「履物をそろえる」、「椅子を入れる」ということは奥深いものがあります。

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