悪あがき

プロ野球現役最高齢公式戦出場記録は、62歳で現役引退した「あぶさん」こと景浦安武選手。現役生活は37年。といっても、水島新司さんの人気漫画「あぶさん」でのことです。

日本プロ野球における最高齢公式戦出場記録は浜崎真二さん(阪急ブレーブス)の48歳10ヶ月26日。
現役では、中日ドラゴンズの山本昌投手の47歳11ヶ月。

山本昌投手は高校卒業後、ドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。
入団当時の球速は130㎞/h前後、1軍での初勝利は5年目。
いつクビを切られてもおかしくない状況だった山本昌投手だが、40歳を超えてから140㎞/hをオーバーし、41歳1ヶ月でノーヒットノーランも達成した。
現役30年目を迎えた今年は、4勝をあげ、通算217勝。

今もなお山本昌投手が現役を続けられる秘訣が詰まった「悪あがき」(山本昌著:KKベストセラーズ)。
リストラ候補からアメリカベロビーチ・キャンプに参加し、スクリューボールを覚えたことが転機となった。
第1~4章は、プロ野球選手として成功するまでの転機や挫折など、自叙伝的内容となっている。
第4・5章では、人生哲学や教訓を語っており、野球選手でなくとも参考になることが多くある。
野球ファンじゃなくてもお勧めの一冊です。

今もなお進化している山本昌投手。
まだまだ悪あがきをして、50歳まで現役を続けてほしいものです。

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