アーサー王子伝説 「ガウェイン卿とラグネルの結婚」

アーサー王子伝説の中のひとつ「ガウェイン卿とラグネルの結婚」の話し。

黒騎士の出した謎に窮していたアーサー王子を助けるため、自ら年上で醜く下品な女性ラグネルと結婚したガウェイン卿。
しかし、年上で醜く下品なラグネルが嫌になったガウェイン卿は、ラグネルに「年上で醜く下品なあなたが嫌なのです」と話す。

ラグネルは「年を取っているということは、若い人よりも考えが深いのです。醜い顔だから、あなたは私を他人に奪われる心配はないでしょう。また、上品か下品かは生まれつきで決まる訳ではありません」と返した。

その言葉に納得、感心したガウェイン卿。
ラグネルの顔を見ると美しくなっていた。

ラグネルは自分が悪魔にふたつの呪いをかけられ、醜くなっていたことをガウェイン卿に打ち明ける。
そのひとつが「立派な騎士を夫にすること」であり、ガウェイン卿の考え方が変わったことに対し、ひとつの呪いが解けた。

美しくなったラグネルだが「昼か夜のどちらか片方だけしか美しくいられないのです。どちらがいいですか?」とガウェイン卿に問う。

ガウェイン卿は「美しい姿を他の男に見られたくない。二人だけの夜に美しくいてほしい」と告げる。
しかし、ラグネルは「女性はいろいろな人前で美しくいられることが幸せなのです」と言った。
ガウェイン卿は悩んだ末「自分の好きなようにして下さい」と答えた。
結果、呪いは完全に解け、ラグネルはずっと美しくいられるようになったという。

ふたつめの呪いが解けた理由は「自分の意思を持つこと」。
黒騎士の出した謎とは「すべての女性の望むこと」だったのです。

「夜だけ」を選んだBlackはまだまだですな。
相手の身になって考えなくちゃね。

コメントは受け付けていません。