ノロウイルス大流行の兆し!

ノロウイルスが原因とみられる感染性胃腸炎の患者が増えており、今年は過去10年で患者が最多だった2006年に次ぐ水準だといわれています。
冬場に本格的な流行を迎えるため「ノロウイルス」による感染を防ぐため、正しい知識と予防対策に理解を深めましょう。

◆感染したときの症状
潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、吐き気、おう、腹痛、下痢、悪寒があり、38℃程度の発熱があります。これらの症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症はありません。
症状が収まった後も便からのウイルスの排出は1~3週間程度続き、7週間を超える場合もあります。

◆感染経路
ほとんどが経口感染が原因で、ノロウイルス感染者のふん便や嘔吐物から手指を介して感染したり、床などに残ったウイルスが乾燥して空気中に漂い、空気感染する場合もあります。また、ノロウイルスに汚染された食品(カキなどの二枚貝・ウイルスが付着した食品)を生あるいは十分加熱調理しないで食べて感染します。

◆症状が出たら
吐き気、嘔吐、腹痛、下痢が続くときは、早めに医療機関で受診して下さい。また、二次感染を引き起こす場合があるので、感染者の嘔吐物を処理する際には使い捨て手袋を使用するとともに漂白剤などの塩素系で消毒して下さい。アルコールでの消毒は効果がありません。
タオルなど共用で使用するのを避けることも必要です。

◆予防方法
外出後、トイレに行った後、調理や食事の前に「流水・石けんによる手洗い」を必ず行って下さい。生ものや和え物は避け、十分に加熱した食品を食べるようにして下さい。また、調理用具、まな板、包丁などは熱湯消毒をして下さい。

▼詳しくは… ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省)

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