ＤＮＡ

初めてプロ野球の試合を見たのは１９６０年代後半、小学校入学前、旧毛利藩跡地に建設された徳山市毛利球場（1948年完成－現・周南市文化会館）での「大洋ホエールズ」のオープン戦（毛利球場での公式戦は１９５２年（昭和27年）が最後）。野球を始めるきっかけとなった試合だ。

「大洋ホエールズ」は１９５２年山口県で誕生。１９５３年に「大洋松竹ロビンス」、１９５４年に「洋松ロビンス」、１９５５年には松竹が経営から撤退して「大洋ホエールズ」に戻ったもののフランチャイズが下関市から川崎市に移転し、山口県からプロ野球チームが消えた。１９７８年に都市名を入れた「横浜大洋ホエールズ」に改称。１９９３年には大洋漁業がマルハに称号変更しことに伴い「横浜ベイスターズ」となり「大洋ホエールズ」の名前が消えた。そして、２００２年、筆頭株主がマルハ（旧・大洋漁業）からＴＢＳに変更。山口県で生まれたプロ野球球団の血がどんどん薄まり、昨日「横浜ＤｅＮＡベイスターズ」が誕生。

球団名、オーナーが変わったが、山口県で生まれたプロ野球球団の血を受け継いだ「横浜ＤｅＮＡベイスターズ」。１９９８年以来の優勝を期待したい。