エイサ

元ロッテオリオンズの村田兆治氏は『エースの条件』として、「チームが苦境に立たされたときに絶対に負けない、必ず勝つこと」だと言っている。

球団創設9年目にして初の日本一を達成した東北楽天イーグルス。
優勝の立役者である田中将大投手は24勝0敗1Sという歴史的快投を演じたことも素晴らしいが、日本シリーズ第6戦で敗れたものの完投を直訴し、第7戦もブルペンに待機するという気持ちが楽天を日本一に導いたと思う。
160球投げた翌日の登板は賛否両論あるが、やはりこれぞ『エース』!

では、なぜ最高の投手を『エース』と呼ばれるようになったのか?
1869年、アメリカ初のプロ野球チーム シンシナティ・レッドストッキングに入団したエイサ・ブレイナードは、この年アマチュアチームが相手ながら全69試合を戦い、65勝を上げたと言われている。
日本プロ野球でのシーズン記録は、スタルヒンと稲尾の42勝、メジャーリーグではジャック・チェスブロの41勝と、記録が残っている中では、シーズン最多勝利数。
この活躍から良い投手を「エイサ(Asa)」からもじって「エース(Ace)」と呼ばれるようになったとのこと。

しかし、エイサ・ブレイナードが活躍したのはこの年だけで、プロ野球リーグが正式に発足した後の成績は、4年間で24勝53敗で、田中将大投手が1年間で上げた勝利数でしかない。
『エース』らしい活躍をしたのはたった1年だけだったのです。

田中将大投手の去就が気になるところだが、どちらを選択しても『真のエース』であり続けて欲しいものです。

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